2012年(平成24年)10月より病理標本作製工程では欠かせないキシレンに対する規制強化の情報が厚生労働省から出ております。 これにより屋内作業所で「第3管理区分」つまり、気中有害物質濃度が平均管理濃度(キシレンの場合50ppm)を超える状態の作業場での女性(妊娠の有無、年齢にかかわらず)の就業が禁止されました。 以下は厚生労働省のホームページより抜粋したものです。 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku05/h24-78.html
母性保護のための「女性労働基準規則」を改正〜生殖機能などに有害な物質が発散する場所での女性の就業を禁止、平成24年10月施行〜
有機溶剤中毒予防規則の適用を受けているもの
15 エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ) | 21 テトラクロルエチレン(パークロルエチレン) |
16 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(セロソルブアセテート) | 22 トリクロルエチレン |
17 エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ) | 23 トルエン |
18 キシレン | 24 二硫化炭素 |
19 N, N−ジメチルホルムアミド | 25 メタノール |
20 スチレン |
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku05/dl/h24-78-p01.pdf
母性保護のための「女性労働基準規則」を改正〜生殖機能などに有害な物質が発散する場所での女性の就業を禁止、平成24年10月施行〜
女性労働者の就業を禁止する業務
- 労働安全衛生法令に基づく作業環境測定を行い、「第3管理区分」(規制対象となる化学物質の空気中の平均濃度が規制値を超える状態)となった屋内作業場での業務、タンク内、船倉内での業務など、規制対象となる化学物質の蒸気や粉じんの発散が著しく、呼吸用保護具の着用が義務づけられている業務
キシレンの暴露を少なくするため、規制をさけるためにはキシレン自体を使用しないことが一番の近道です。キシレン代替品は病理標本作製の工程において、キシレンと同様に使用できるもので、現在市販されているものは、オレンジオイルを使ったリモネン系の代替品や石油精製品からできているものなどいくつか種類があります。 当社では、キシレン代替品の取扱いを25年以上前から行っています。アメリカではキシレンへの暴露軽減の取り組みを昔から行っており、当社社員が10年程前にアメリカのあるラボを訪問したときに、キシレンに対し、ゴーグルやマスクの着用、換気などがを徹底して行われていたとのことです。日本ではキシレンは劇物に指定されているにもかかわらず、その暴露に対する規制はあまり厳しいものではなかったため、コストのかかるキシレン代替品の導入は、長年にわたり特に安全意識の高い施設様にのみご使用いただいておりました。しかしながら、近年はホルムアルデヒドの強化にともない、次はキシレンの対応をというお客様のご要望も増えており、世の中が脱キシレンの傾向にきています
ファルマでは使用感に合わせてキシレン代替品やキシレン代替品に対応した封入剤をご用意しております。キシレン代替品はキシレンと
同様に使えますが、別のものですので水への配慮などポイントを押さえて使用することが重要です。長年ご愛用の先生方は独自のノウハウをお持ちです。ファルマでは導入をご検討のお客様が成功できるようしっかりサポートさせていただきますのでまずはお問い合わせください。
キシレンを0にすることが難しい施設様には暴露を少しでも軽減できる多目的吸着装置 Fume Razeをお勧めしております。
Fume Raze(下図の白黒の機械)はホルムアルデヒド濃度を下げるために開発された商品ですが、フィルタを人気のキャッチキシレン を贅沢につかったキャッチキシレンフィルタに変えればキシレン吸着専用機になります。局所排気のように外部排出するのではないので、ダクト工事も不要で、さらに室温を変えないので好評です。重さも5キロと軽いので電源1つで必要なときにどこにでも持って行くことができます。消費電力も少ないので長時間の使用も安心です。